創造家具 虎三  トラ・雑記
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特注古民家建具(黒拭漆仕上げ)

開いた時

 亀山市のお客様に、建具4枚を納品させていただきました。新しく建具をつくるのは、自宅でしか経験がなかったのですが、お客様からなんでも作れるよね、とのお言葉に奮起してお作りさせていただきました。家具とは勝手が違う部分も多かったのですが、なんとか美しく仕上げることができました。お客様にもとても喜んでいただきました。

表

 事前にサンプルをお持ちし、建具の枠、鏡板戸の色の濃さや仕上げなどご相談いただいてからの制作となりました。鏡板戸の方が若干濃い黒色になっています。そして、槍鉋仕様の仕上げにしてさざ波がキラキラと光るような仕上がりに。
 外枠の白木ができた段階でお伺いし、古民家の歴史のゆがみに対応するべく、鉋で削ったりして少しずつ現場で合わせていきました。よい経験をさせていただきました。その後、持ち帰って漆仕事に没頭です。

裏

 裏はご要望により、鏡板戸を白木仕上げに。最高級の吉野桧のきれいな柾目を贅沢に用いました。表には漆を塗りますので、傷や漆がつかないよう気を配りました。これは突き板合板などではなく、1本の木から取った裏から表まで1枚の本物の無垢板です。ほのかに香る桧(ヒノキ)の匂いが、この建具作品における画竜点睛といったところでしょうか。
 白木板戸の部分に日本画を描かれるかもしれないとのことでした。そのため、白木仕上げのご希望でした。楽しみですね。
 普段は家具制作中心のなか、重厚な日本的な建具を作ることになるとは思ってもみなかったことですが、いつもとは違う仕事にいろいろと考え、おもしろさ、愉しさを見いだして、あつらえさせていただきました。私の作ったオリジナル建具を喜んでいただいてほんとに良かったです。以前に納品させていただいた下駄箱とも雰囲気ぴったりです。ありがとうございました。以下工房写真です。

工房にて
表。大きいので4枚並びませんので2枚ずつ。

部分アップ
建具中央の透かし彫り、表裏の取っ手も自作。

工房にて
裏。美しい桧の柾目。同じ木から取っています。
| 納品例 |   【2014.11.30 Sunday】